眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

暴走マッドチェイス(1981)

日記から拾う、全く覚えていない映画、その2。

監督はポール・グリックラーとなっている。だが、全然知らない。allcinemaで検索すると、これ以前には「発情女子学生/SEXリーダー」というのがあるが、これはソフトコアポルノか。確か芳賀書店の「シネアルバム」で写真をみたことがあるような、ないような。以下、86年の日記より。

『結局、ブラッドフォード・ディルマンが情けないという点に尽きる凡作である。面白いのはストーリーや貧弱なアクションシーンなんかではなく、主役の3人のめちゃくちゃな性格。とはいってもケン・ウォールは必死で真剣になって、ひとりで悩んでなんとか逃げようとする真面目な奴なのだが、レインホールドがすごい。黙っておけばいいのに、声を出す。ライフルは撃つ、撃たれ、とらえられ、殴られても、逃げて復讐するしぶとさ。マッケンローもエアボートで逃げるあたりや、ウォールを乗せて狙われるあたり、自分のことしか考えてなくて、それでいてウォールにあたるなんてはちょっとないと思った。脚本の書き込みが少ない、細部へのこだわりがない、演出が平凡、音楽の使い方もなっていない』

ということらしいが、まずどんな話しかが全然判らない。この当時、後々に読み返すなんて想定して書いてないからなあ。そこで先ほど同様、allcinemaに頼ってみると、
「チャスとリロイの二人はフロリダへ行く旅の途中で、偶然に軍の機密を撮影してしまった。反革命ゲリラ訓練所の作戦部長は、彼らを破壊分子と見なし兵隊を差し向けた。理由もわからないまま、自分たちを抹殺しようとするコマンド部隊と戦わねばならなくなる二人、そしてたまたま二人と知り合った為に巻き込まれる一人の女。逃げるしかない彼らを待つものは?」
なるほど、そんな話しだったのか…。で、予告編もみつけたのでみてみると。

そんなに酷評しなくてもよさそうな感じがするのだが…。このクラスの、そこそこ面白そげな映画っぽいけど。まあ、この感想を書いたときは、まだ18歳ですからね、何も知らないし、つまらないものをつまらないと言って何が悪いと、それが正しいと思っているような年なので、しょうがないんですけど。ま、そのときは実際、つまらなかったんでしょうが。それにしても酷い書きよう。悲しくなる。一体、どんな映画がみたかったんだろう。過剰に期待し過ぎているよな。

出演は、ケン・ウォール、ジャッジ・ラインホルド、ジョン・サクソンブラッドフォード・ディルマン、アニー・マッケンローなど。なかなか渋いキャストじゃないですか。見る機会ないかなあ。