眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「土曜の若大将」最後は4本立

朝から「ブラボー!若大将」「俺の空だぜ!若大将」「若大将対青大将」「帰ってきた若大将」と続けざまの4本立。1月からは「男はつらいよ」が全作品再放送されるが、若大将シリーズは再放送、ないそうです。
しかしシリーズ後期、というよりももう終盤の4作品、どうにもしょんぼりして景気の上がらぬ内容なので、少々気持ち晴れず。特に「ブラボー!」は仕事をやめて、グアムで観光案内、田能久でバイト、大学のテニス部の臨時コーチ、やめるきっかけになった会社に就職、というかなり波瀾の展開。どんどんジリ貧のようになっていくのでみていて辛い。それがどかんとした笑いに繋がらず、妙にしんみりしてしまう。「俺の空だぜ!」では、青大将の会社の社員で部下。やっぱり喧嘩してやめてしまう。大学内では輝くばかりのヒーローぶりをみせた若大将の、そのまっすぐな性格と行動が、会社のルールの中では生かされないという現実が、なんともリアルなことになってしまっていて、切ない。「若大将対青大将」に至っては、若大将の名を、大矢茂に譲ってゲスト扱い。実質の主役が田中邦衛になるという歪な映画となり、いよいよおしまいを感じさせる内容。しかしその歪さゆえの面白さはありましたが…。「帰ってきた若大将」もまた、田中邦衛パートが異様に濃く、若大将の印象薄し。あのときの復活ブームは、青大将人気が高かったのかなあ。
酒井和歌子がヒロインとなっているのだが、「ブラボー!」のときはまだ娘娘していたのが、「対青大将」では大人の女性になっている、その変化も見どころ。基本、澄ちゃんと同じく、誤解してすれ違うのだが、澄ちゃんほどえげつなくないのが救い。清楚なお嬢さん風で素敵。他、「ブラボー!」と「俺の空だぜ」には菱見百合子も出演。特に「俺の空だぜ」では金髪で、胸の谷間があらわな衣装で露出度高し。青大将が、彼女の胸元に紙をはさむ場面があるのだが、それが堅そうなんですよ。おっぱいが傷ついてそうでみていて不安になった。若大将シリーズ、結構エロい。「帰ってきた」は坂口良子がヒロインでこれもまたいい感じ。水着姿もまぶしい。あと、青大将の秘書役で萬田久子。これが可愛いの。青大将は彼女を、うららと名前で呼び、彼女も青大将を無下に扱わない。仲が良さそうな感じが、また可愛らしかった。
という具合で、「土曜の若大将!」、最後は詰め込むようにして終了してしまったが、またこういう企画はやってもらいたいですね。邦画の人気シリーズの連続放送は、他にも色々ネタがあると思うので。クレージーやってほしいなあ。
年明けからは、上に書いたように「男はつらいよ」全作品の他、「007」も連続放送が決まっていて愉しみ。まずはショーン・コネリー編から。吹替は若山弦蔵さんのようだが、旧録音版か、新たな録音か、そのへんどうなんでしょうね。
てな感じで今年も終了。世界のみなさん、おつかれさまでした。拙い内容の当ブログに来ていただいた方々、ありがとうございました。