眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

BS-TBSで「トラック野郎 男一匹桃次郎」をみる

といっても、後半しか見られなかったが…。息子を助けようと道路に飛び出した浜木綿子が、トラックに轢かれる場面が衝撃的。人形だけど、トラックがぶつかるショットあり。「ジョー・ブラックによろしく」の事故シーン並に驚いた。そのあとスタントマンが宙を舞う。
クライマックスは、夏目雅子のため、免停解除一日前に交通法規を無視して、鹿児島まで爆走する桃次郎。
明日には取り消しなのに…みたいなことをいう雅子に、「今日しか出来ねえことがある」という桃次郎!かっこいい!
追跡してくるパトカーとの競り合い、結構派手にすっとんでいくパトカー(バンクフィルムかも)!さらに、崖みたいな危険な道を激走する場面では、突然ミニチュア特撮に。これを上空からみたカットが入る。さすがに東映の正月映画なので、テレビ特撮よりもはるかにクオリティ高し。そして、工事中でまだ真ん中が未完成の橋を、トラックがジャンプする!もちろん、ミニチュアで。追いかけて来たパトカーは、そのまま下へドボン…。リアリズムで考えれば死んでるね。というか、そもそも、トラックにあんなジャンプ無理!と、そう言えば言えるが、そこは鈴木則文掛札昌裕の脚本だ。出来るもんは出来る!そんな勢い。
ラストの、デコトラ使っての「あけましておめでとう」もうれしい。季節感たっぷり。こういう風情が、今は完全に無くなったな。あってもいいと思うんだが…。毎年、正月恒例でシリーズものをみる、と。一年一度のご挨拶、みたいな映画があってもね。
しかし、フグの毒を抜くために土に埋める場面のアホらしさ(キンキンと湯原昌之は、泡まで噴いてるという丁寧な描写)が凄い。本当にやってみせてくれるところが、並のバカとは違うところだ。