眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

R.I.P. トビー・フーパー…

ロメロが去って、まだ日も浅いというのに、トビー・フーパーまで逝ってしまった…。なんということだろう。がっくりしてしまう。

最後となった作品までちゃんと見続けていたかと言われたら、首を縦に振ることは出来ない。代表作と言える数本を見ているだけに過ぎない。しかしそれでも、小学6年生のときにサンテレビで「悪魔のいけにえ」をみた、あの心の底からの恐怖と衝撃は、決して忘れることは出来ない。あれがあったからこそ、ずっとホラー映画を好きでやって来れたと言っても過言ではない。何より、自分という人間を形成している一つの要素があの作品なのである。わたしを作った映画を作った監督なのだ。いわば、己が創造主の一人。神である。神がこの世を去ったのである…。と言えば、どこかの誰かにも、この気持ちが伝わるだろうか。

マリリン・バーンズが亡くなったとき、ガンナー・ハンセンが亡くなったときと、その度に「悪魔のいけにえ」を再見してきたが、今度はトビーのために再見する。どうかやすらかに。