眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

名刺ゲーム 第1話「ゲーム?」 ★★

監督 木村ひさし/2017/WOWOW/

テレビ番組「ミステリースパイ」のプロデューサー神田が目覚めると、金網で仕切られた地下室。周りには無数の名刺が散らばっている。そこへ現れた謎の男Xは、神田の娘を拉致していた。神田父娘の首には爆弾が仕込まれた首輪。そしてもう一人、うつろな顔をした女。Xは、「この女性が誰か、その名刺の中から探して彼女に返せ」と。神田はその女性が誰だったか記憶を探るのだが…。

その女性は大木真琴だった。ミステリースパイに弁当を納入していた会社の社長。ということで、地味な事務仕事をしていた彼女が、弁当屋の大木に見初められて結婚するものの、直後に大木はくも膜下出血で倒れ、彼女が社長として後を引き継いだものの、神田が知り合いの弁当屋からの月5万円のキックバックのために嫌いなブロッコリーが入っていたことを口実に契約を破棄してしまった、ということが描かれていく。

真琴を演じる河井青葉が見たかっただけなので、第2話以降の感想はない。

前半、ほとんど無表情の真琴だが、過去の回想での大木とのやりとりは生き生きとして微笑ましく、しかし一転してからの悲惨な生活のやつれ方がなんとも切ない(熟女ヘルスというかピンサロみたいなところで働くようになる)。たった5万円のために、人生を壊されてしまう。そんなこともあるんだろうな…とやりきれない気持ちにさせられる。演じる河井青葉は、幸薄い女性を演じることが多いのだが、今回もそれにびったりとはまり過ぎている。そして中途半端にエロい役回りを担うことも多いが、ここでも大木とのセックスシーンは裸こそないものの、30過ぎてからの初体験があり、ピンサロでは射精後の口元を拭くような演技もしている。それはそれでいいのだけれども、河井青葉的には、何度もやってきたような役のようにも見えて、「こういう役は河井青葉に」という安易な選択がされているようで、物足りなさを覚えてしまう。もっと違う河井青葉が見たいのだ。

しかし青葉さん、最近、音沙汰がない。ブログも6月から更新されていない。お元気なのでしょうか?