眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「たべるダケ」第1巻 1月11日(金)の日記

 『たべるダケ』(高田サンコ/小学館)1巻を読んだ。

本当にたべるだけ。話らしい話なし。そこが潔い…のか?こんな女の子、本当にいたら変だろう。人の生活に突然割って入って、タダ飯を乞い、うまそうにたいらげて去っていく。しかし共に過ごしたその瞬間を、皆、新たな人生の始まりのごとく受け入れ、晴れやかな顔で彼女を見送るのである…。シンプルですなあ。お気に入りの話は第1話の就職活動がうまくいってない青年の話、食堂で飯食ってるオヤジ連中も一気にヒートアップするのが燃える。さわやか過ぎるラストにも泣ける。あと、夏の浜辺でバーベキューに精を出す寡黙な男が焼くはまぐりの話。これもさわやか!

食とセックスは同じもの、ということで、妙に食べる表情がエロいのもいい。『花のズボラ飯』でもそうだけど、こういう描写は典型であっても外さないでほしいもの。

たべるダケ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

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