眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

広瀬アリス出演 「妄想彼女」第1話 感想

地主恵亮の原作を基にドラマ化。当然、広瀬アリスがその妄想(なのか、何なのか?)の彼女を演じるということで、個人的には大変話題になっています。

ドラマの主人公は、浅利陽介演じる冴えない青年・高島圭祐。彼の所に、ある日突然、彼の理想そのままの女の子・はる(広瀬アリス)が出現。そんなことがあるはずない、と思いながらも、酔いしれてしまう圭祐。果たしてこの恋の顛末は…というようなお話。
「世界でもっとも気持ちの悪い男」
これは地主さんが、2013年にイギリスのガーディアン紙で受けた称号ですね。しかし同時にCNNでも話題になっている。世界中にやっていることを知られている…。

「ひとりデート」の可笑しさを判ってもらうのに、どこにリンクを貼ればいいのかなーと思うのだが、まあどこに貼っても可笑しいのだが、デイリーポータルなんて誰でも読んでるとは思うけれど、勝手にここに貼らせてもらう

今回こうしてドラマになったりすると、より話題になると思うので、ハリウッド辺りから映画化の話しがあったりするのではないかとにらんでいる。「her」とか「ルビー・スパークス」とか、ちょっと違うけれど「ラースと、その彼女」とか、アメリカ映画は妄想の中に生きる人たちをよく題材とするから。でも、地主さんは現実ですからね。彼の人生をリアルに描いてしまうような、しかしコメディの出現を期待したい。

見所その1。浅利陽介の芝居の軽快さ
少年の頃から芝居しているので、芸歴で言えばベテランの域に達しているくらいだが、今回も実に達者。ダメ人間を演じつつも、どこか憎めない感じを残している。もてない男の(オタク的な)執拗さをあまりねちっこく演じずに、軽快にやっている感じ。テンポのある芝居で、みていて愉しく、こういうこともこなせるのだなあ、と俳優としてのポテンシャルに感心してしまう。

見所その2。広瀬アリス、可愛過ぎ!
当ブログとしては、「玉川区役所 OF THE DEAD」で、1クール見ていた彼女だが、あれはほとんど作業服姿で、表情も硬くて笑うことは滅多になかった。しかしここで、ふわふわした衣装、ポニーテール、笑顔、いちゃいちゃ、と、全く逆の顔。ああ、こんなに可愛い広瀬アリスって何以来だろう?というか、顔が整い過ぎていて、たいていクールな表情が多いんですよね。しかし今回は、彼女の笑顔をもう少し堪能出来る模様。しかし、今の若い男どもは、同世代にこんなに可愛い女の子がいていいねえ。ま、わたしらの頃にも、勿論いましたけれども、なんかもう可愛らしさのレベルが違っちゃってるというか…。最近は、若い女優さんを、可愛いねえ、きれいだねえ、としみじみと眺める感じになってきた。元々手の届かないものだけど、さらに遠ざかって行くんですもんね。反面、己の老いを感じるようにもなるし。寂しいなあ。
因みに、広瀬アリスという存在を始めて知ったのは、「相棒」でした。

主役ふたりの掛け合いもいい感じながら、気になるのは、圭祐の友人役で出てくる、鎌倉由紀ですな。こちらは木南晴夏が演じていて、メイクのせいもあって、最初に登場したときは誰やら判らず。これもまた冴えない女性なのだが、圭祐の誕生日にプレゼントを持ってやってくるところ、はるの存在におじけづいて退散するところなど、なかなかいじらしくかわいらしい。ちょっとした三角関係のお話にもなりそうで、そこも愉しみ。

フジ・土ドラへの期待
フジテレビ・(新生)土ドラ枠は、連ドラといえばワンクールというパターンを崩しているのがいいですな。放送は大体1ヵ月くらい。大体、ワンクールでしかも1時間とか、長いんですよ。NHKは割と内容に応じた話数になってて見やすいんだけど、30分枠のドラマがもっと増えてほしいよ。そして、まず松岡茉優(「She」)、今回が広瀬アリス、次が早見あかりと、プライムタイムで主演をやるにはまだ実績や経験がないような俳優さんを主役に持ってくるのもいい。新鮮ですよ。同じ顔ぶればっかりで見飽きてしまうんだ、連ドラってやつは。はっきりいって、プライムタイムでやっている民放のドラマなんて、新しいものもほとんどないし、新しい顔もない。まあ安心してみられる、ということはある。が、それは退屈と、ほぼ同じことだから。フジの社長は、フジテレビの視聴率が悪いことの例として、土ドラのことをあげていたね。ドラマ出身なのに、そこを叩くのか、と。経営する側になると、言うことは全く逆になるという、わかりやすい話しだが…。ま、はっぱをかけたつもりなのかもしれないが。でもその前に、怒るところは他にあるだろ、と思うよ。罪深いのは、元々それほど視聴率が取れるはずのない深夜枠ではなく、プライムタイム枠の方だろう。こんなことにはめげずにスタッフ、出演者には頑張っていただきたい。無事、愉しく面白くラストまで見られますように。