眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「日本特撮ルネサンス〜映画「進撃の巨人」舞台裏〜」は9/24(木)放送

うっかりチェックし損ねるところだった。BSプレミアムで午後9時から。番組サイトはこちら

後篇が先週末から公開になっている、このタイミングで放送か。しかし、ここまで悪評が大きくなると、後方支援にもならないのでは…。

後篇の評判は本当に悪いようで、誰が戦犯なのかというような、責任のなすりつけ合いも始まっているようですが、彼らの言い訳なんてどうでもよろしい。結局バカをみる、みたのは観客ということですから。良いように搾取されてしまったなあ、と。とはいえ、前篇は、わたしは面白く見ましたよ。後篇も見るつもりでおります。

この作品を、日本だけで映画にするということが、そもそもの問題だった。どうして中国と手を組まなかったのか。商売として考えるときに、中国市場というのは、大変な魅力になるはずなのだが、どうも日本映画界はそっちに目を向けようとしない。国内向けの映画ばっかり作ってそれがそこそこ儲けてしまうので、海外で受けるものを作る必要がないから、ということは散々言われてきたが、そんなことをしている間に、海外と組んで仕事するという経路を、本当に失ってしまったのだろう。

あと、脚本家が、あのシーンはあの映画のオマージュとか、あのシーンから取った、といったようなことを、嬉しそうに語っていたようだが、そういうのはもうやめてもらえないだろうか。嬉しいのは自分だけだろう。多くの観客にとってはどうでもいい話だ。「木枯し紋次郎」の主題歌は「だれかが風の中で」だが、小室等はこの曲が、バート・バカラック作曲の「雨にぬれても」のパクリみたいなもの、と言っている。だがこの2曲、ネタを知った後でもそうとは思えない。元ネタを参考にするというのは、こういうことをいうのだ。ボロボロにあからさまに出して悦に入ることを、物を作る人間は恥と思ってもらいたい。