眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「ピープロ特撮秘宝」〜第1回「マグマ大使」

夏にテレビ埼玉で放送された「ピープロ特撮秘宝」が、サンテレビでも放送開始。で、「マグマ大使」の第1話。

番組ナビゲーターは声優の関智一。「DVDでみていたときは、絵と特撮が見事に合っていて現在のCGのように思えたが、ブルーレイ画質になると絵と判るようになった」というようなことを言っていた。確かに、絵にしか見えないカットもあるのだが(これはこれで味わいがあるのだが)、一方にはマットペインティングとして素晴らしい場面もある。実景やミニチュアと巧みに合成されたカットは、「絵に見える」という言い方では、技術的に優れた部分が落ちてしまう。大体、アニメと実写の組み合わせは、過去に「バンパイア」もあるわけで、あれは今も見事な技術と言われるのに、「マグマ大使」のマット画があまり評価されていないとするのなら、少々気になることである。受けを狙って面白いことを言おうとすると、偏狭な特撮ファン(わたしのこと)の反発を招きがちなので、発言には注意していただきたい。よろしくお願い致します。あまり特撮をいじめないでください。いや、関さんが大の特撮ファンであることは勿論、判っておりますが。

第1話に登場する怪獣は、特撮ファンには有名なアロン(第1話では厳密にはアロンではないらしい)だが、これがまたデザイン・造型(大橋史典によるもの)共に素晴らしい。改めて思う。特に皮膚のディテールが非常に丁寧に施されていて見惚れるほどであった。ブルーレイ化の恩恵はそういう所にもある。

しかし第1話だけの放送とは残念至極。「マグマ大使」は4話で1エピソードらしいので、話が序盤もいいところ。この寸止め加減は辛い。千葉テレビでは、渥美清の「泣いてたまるか」を全話放送するらしいじゃないですかサンテレビも頑張って、「マグマ大使」全話やってくれないかなあ。

放送はサンテレビ、土曜日の23:00〜23:30。次回は「電人ザボーガー」、以降は「宇宙猿人ゴリ」「怪傑ライオン丸」と続く(はず)。

追記:

第2回「電人ザボーガー」の感想
第3回「スペクトルマン」の感想
第4回「怪傑ライオン丸」の感想