眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「ウルトラマン」 第25話〜「怪彗星ツイフオン」 感想

しばらくみていないうちにえらく進んでいてびっくりした。全話完走は無理だった…。ということで、感想を軽くメモ。

雪原風景が美しい。撮影はどこで行われたのだろうか。

ハヤタたちが、自分たちの危機を回避するために怪獣同士をぶつける場面のやりとり。
アラシ「うまくいったな。我々はしばらく高みの見物だ」
イデ「人間ってずるい生物だ。太古の昔から、こうやって我々人間だけが生き残ってきた秘密が判ったよ」
アラシ「まあそういうな。場合が場合なんだから」
イデ隊員は繊細だなあ。だがギガスにあっさり引導を渡す辺りがドライ。

レッドキングは二度目の登場なのに、全く名前を呼ばないし、ハヤタたちが知らない様子なのが変。→と思っていたら、3種類ある台本では、水爆を飲みこんでいたのはレッドキングではなく、ゴルゴスという怪獣だったようだ。初登場の怪獣へのリアクションが、そのまま決定稿に残ってしまったのだろう。

レッドキングはチャンドラーに続いて、今度はドラコの翼を取る。

ツイフオンの脅威は実は去っていなかった。3026年7月2日午前8時5分。今度の軌道では地球に衝突する…。しかし絶望的な未来であっても、「ウルトラマン」の科学を信奉する思想は大変ポジティブ。
ムラマツ「しかし人類はそのとき、想像もつかないような優れた科学を持ち、ツイフォンの軌道を変えることも出来るだろうな」
岩本「だろうね」
ムラマツ「地球が、自分の作った武器で自滅してしまわないためにも、そのときまでに人類は、もう少し賢くなっていなければ」
岩本「なっているさ、僕は信じるよ」
ムラマツ「僕も信じてる」
楽観的にも思えるが、ここまで前向きだと、もはや美しいと言ってもいいくらいだ。

中島春雄のおやじっぷりの楽しさ。ツイフオンが飛んで行ったのをみて、「助かった!」と大はしゃぎ。勝部義夫もそのあとに加わって避難していた人たちが輪を組むように騒ぐ場面が微笑ましく楽しい。

前回の「海底科学基地」でもそうだったのだが、途中、画面がぼけるところがある。うちの録画機の不調なのか、撮影時のピントがうまく合っていなかったのか。理由はどっちかしかないが。