眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「ナイトホークス」「マッドボンバー」がブルーレイ(&DVD)化

2018年5月9日発売予定。キングレコードより。

「マッドボンバー」には、紀伊國屋版DVDに収録されていたカット版がまるまる収録される模様(SD画質・スタンダード)。両方見られるというのは嬉しい仕様ですね。

バート・I・ゴードン監督作の中でも異色の一本と言われる異常な犯罪映画。娘を麻薬で失った男が、己の正義を振りかざして社会に対して復讐を開始する。ダイナマイト片手に、街のあちこちを爆破して回る爆弾魔、警察は彼の犯行を目撃したレイプ犯から話を聞こうとするのだが…。爆弾魔とレイプ犯、どっちにも全く共感は出来ないまま、異様な緊張感を持って展開。レイプ描写もきっちりと描かれるのでますます嫌な気分に。しかもネヴィル・ブランド演じるレイプ犯、家庭では良き夫で父親らしいのがさらに嫌悪感を掻き立てる。爆弾魔チャック・コナーズの神経質が行き過ぎた芝居が素晴らしい、必見の一作。

「ナイトホークス」は、実は大好きな一本。

NY市警の特殊チームと冷酷非情のテロリストとの対決。シルヴェスター・スタローン主演という看板が大きくかかっているのは間違いないのだが、意外と(「俺が俺が」という感じの)自己主張が薄目。当初はもっと長かったが、評判がよろしくなく相当カットされたらしい(リンゼイ・ワグナーの出番がかなり切られたとも)という話も聞くが、それが功を奏したのか、サスペンス映画としては手堅くまとまっていた。クリーンになる前のニューヨークの街並みも懐かしいですね。いや、行ったことはないが。あの頃の映画ではお馴染みの風景が、という意味で。

そして「ナイトホークス」といえば、キース・エマーソンの手になるテーマ曲のかっこよさ!

最高ですな!