眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「ニア・ダーク/月夜の出来事」「ブルースチール」がブルーレイ(&DVD)化

2018年7月4日発売予定。TCエンタテインメントから。

ソフト化は、「ニア・ダーク」は2010年、「ブルースチール」は2011年以来で、ようやくのブルーレイ化。

「ニア・ダーク」は、放浪する吸血鬼たちというのが意外や斬新に思え、何よりもアクションの中に、滅びゆくものへの挽歌が込められたような作りに切ない気持ちにさせられる佳品…。輸血すると吸血鬼ではなくなるという設定も凄い。さすがエリック・レッド…といっていいのか。

ブルースチール」は、公開当時に劇場で観た。ジェイミー・リー・カーティスの代表作。敵役のロン・シルバーは、売れ始めてしばらくして段々変な役が多くなっていった印象があるのだが、その最初がこれだったように思う。

共に監督キャスリン・ビグローと脚本エリック・レッドのコンビ。設定自体はどちらもホラーの範疇にあるのだが、ビグローの資質であるアクションにこそ強い輝きを放つ2本。といっても、静けさの中に詩情を漂わすカットもあって、アクション一辺倒だけの人ではないという印象も当時からあった。エリック・レッドは後に監督にも進出し「ジャッカー」や「ボディ・パーツ」などの癖の強い映画を作っていたが、もろもろあって引退状態だった。が、どうやら復帰しているようである。あまり活躍は出来ていないようだが…。

「ニア・ダーク」には、ジェニー・ライトが出演していた。彼女の代表作「ハードカバー/黒衣の使者」は、2004年の「FANTASTIC!BOX」というセットの一枚として発売されたきりで、その後単品発売もないまま。そろそろ甦ってきてくれてもよろしいのでは…。