眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「燃えよ空想 シェイクスピアゲーム2」第1夜 感想

ゲームマスタームロツヨシから出されるシチュエーション。4人の参加者(又吉直樹、マギー、本田翼、長谷川忍)は、自らが考えた人物(とは限らないが)になりきり、全てアドリブで語りあう。会話の果てには、予想もしないオチが待っていたり、いなかったり…。
お題は二つ。

一つ目は「妖怪オーディション」
大ヒット映画「妖怪ギャラクシー」の続編のオーディションというシチュエーションで、5人がそれぞれ珍妙な妖怪となって語りあう。実にくだらない。

二つ目は「宿屋にて」
強大な魔王アゲワンを退治するために組まれたパーティ。語られるのは冒険の始まりか、その最中かと思いきや、退治したあとの打ち上げの席、という意表を突く設定にしたムロツヨシが凄い。やはり「勇者ヨシヒコ」を経験していることが、大きく作用していると思われる。本田翼が、回復系のキャラで女医という役を選択しているのだが。それがまさかギャル系(?)の、ジョイ(17)とは、これまた意表を突かれた。

あえてどちらか、といえば、オチがきれいに決まったこともあって「宿屋にて」の方が楽しかった。終盤の急な展開(アゲワンの娘が出てくる)は、これで落としてね、というムロツヨシによる目配せがうかがえ、それをマギーがきちんと拾うのが美しい。素晴らしい連係。

ただ、今回は演じるキャラクターを自分で絵に描いてしまっており(本田翼が変に上手いんだ)、これはちょっと勿体ないんじゃないか、と思った。絵に縛られてしまうと思うんですよ。描かれている情報によって、話が飛躍出来ないというか。前回は、口先だけで演じるからこそ、やってる側もみている側も、全く先が見えないのが面白かったのになあ、と。それが惜しかったかな。何回もやると勝手が判って来るので、ゲームマスターも出演者も、毎回変えて行く方がいいのかもしれないですな。

次回(BSプレミアム 6/16(火)午後10:30〜11:00)は本田翼に代わって、肘井美佳の登場となります。たのしみです。

肘井美佳が出演している前回は、6月16日(火)午前2:50〜3:49 総合テレビ(※15日深夜)にて再放送。こちらも必見。

追記:肘井美佳出演の第2夜の感想はこちらに。