眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

マドンナ★コップ(1988)


くどいようだが、部屋の整理中である(完全停滞中)。作業中には、古いノートもみつける。映画ノートをつけていた時期があったのだが、1990年頃のものが出て来た。その中に、えーそんなの見たっけな…という映画があって、この「マドンナ★コップ」もそんな1本…。以下、90年1月5日付けの日記を適度に抜粋しながら、記してみます。

『クレジットをみていたら、いきなりアイバン・ライントマンという名前が出て来た。その途端、これはそこそこ面白いに違いないと思っていたら、ほんとに結構たのしくうれしいコメディであった。FBIに入るための、要するに試験を受けるというお話で、ノリはほとんど往年の軍隊コメディとかポリス・アカデミーといったところ。

レベッカ・デモーネイは、実技は抜群ながら、頭を使うのがダメ。同室のメアリー・グロスはその反対というありがちな展開だし、お話にこれという目新しさはないものの、そこはそれ、典型的なアメリカ映画、明るく陽気で楽しいなあ、と。同じ候補生仲間からデートに誘われたデモーネイが、グロスについてきてもらって服を買いにいくシークエンスの楽しさ。レベッカの衣装がコロコロ変わるのがお楽しみだが、この作品をみてレベッカのファンになってしまった。

そのあとに続く、銀行強盗追跡のシークェンスも手堅くまとめてあり、それにランディ・エデルマンの音楽、なかなかノリがいい。痛快な小気味よさがある。コメディ風味をまじえつつ、歯医者で、冷蔵庫に入ってナニをやったとか、そういう台詞がごくごくさりげなく出て来て、大袈裟なコメディでなく、極めて身近なドラマとして成立させてあるところがいい。シリアスではないながらも、きちんとした青春映画(というには年を取っているか?)になっているのがうれしかった。

クライマックスは最終試験、国際銀行頭取がテロリストに誘拐されたというシチュエーションで、頭取奪還を目的とした行動を取ることになる。いつも自分たちをバカにしている風の男とは別行動を取り、見事救出に成功するところ、痛快であったな。主役の二人が赴くのがLAであるとわかるラストシーン、是非ともパート2を!といいたくなります。作品としては小ぶりだけど、味のある小佳作、てとこでしょうか』
…といったことが書いてある。

予告編をみても、映画の方は、記憶がほとんどない。確かにレベッカ・デモーネイは好きだったけれど、この映画をみてから好きになったのか…。メアリー・グロスの方は顔も覚えてなかった。監督のダン・ゴールドバーグは、このあと製作にまわり「ハング・オーバー」を作っている。それも知らなかった。製作年度は1988年なので、みるからに80年代コメディの雰囲気がしてきて、懐かしい。たぶん、ちゃんとしたコメディだったのだろう。また、見る機会があればいいな。それにしても、文章の書き方は今と変わらない。この辺で成長が止まってるんだな。