眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「新・エースをねらえ!」第15話での、岡ひろみの意外と豊満な胸元について

合宿に行った先で、後輩が川の中へ転びそうになったのを助けようとして、共にドボン。風邪をひいてしまうからと、草陰で服を脱いでいると、そこへ藤堂と尾崎が「どうしたんだい」とやってきて、の場面。





裸を見られた相手は藤堂さんですから、怒りません。頬を赤らめるのみ…。

この赤い上着は、藤堂が投げてよこした彼の上着。素肌に好きな男の服を重ねる…というのも、なんとも色っぽいことだが、何より驚いたのは、ひろみの胸元がはっきりと描写されていること。別にここまで出す必要もないと思うのだが、どうしてもここは必要だと思ったのだろうか。それとも単なるサービスカットだったか…。主となる視聴者は女子が多かったろうから、サービスではないか。でも、あまりにも意外な場面なので、ハッとする。結構、豊満だったことにも驚かされる。しかし冷静になって考えてみると、このドラマには、多くのエロティックな要素が散りばめられてもいる。過剰なまでにトレーニングを重ねさせる鬼コーチと選手の関係はどんなにハードなしごきがあっても固い信頼で結ばれている。そこに愛情があることによって美しいSM行為のような世界が生まれてはいないか。鬼コーチと義理の妹の関係もある。日本の兄と妹は、あんな風に激しく抱き合ったりしない。あそこには絶対に恋慕の情がある。兄弟と判っていても、いやだからこそ体に流れる同じ血を憎むような、そんな激情が。絶対的な女王の如き選手とまだまだ未熟な選手との微妙なやりとり、その絡みあい。また先輩たちの、未熟な選手に対するやっかみ。先輩たちがサディスティックであればあるほど、ひろみはただただそれに耐え忍び続けるだけで、異様に被虐的であり、そこにもエロティックな匂いが立ち上がって来る。というようなことを、スタッフは考えていたのではないだろうか。いや考えていたはずだ(断言)。その思いが、ほんのちょっとした数カットに、露骨に出てしまった。それがこの、岡ひろみの胸元ではなかったか、と思うのである。

「新・エースをねらえ!」は、毎週金曜日、夜7時より、Dlifeで放送中。