眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「クレヨンしんちゃん」 「恐怖のフランス人形だゾ」 感想

放送日/2017.2.17.

何故かこの時期にホラーネタが。フランス人形ものだが、多分これで3度目のように思う。

〈あらすじ〉あるお店のショーウィンドーにフランス人形が並べられているのを見つけた、いつもの5人。ボーちゃんから、置き忘れられた人形が後を追いかけてくるという怖い話を聞いてビビるマサオくん。帰宅するとフランス人形が!部屋の整理をしていると見つけたのよと、ママがいう。ママは買い物に出かけ、マサオくんは家でフランス人形と二人っきり(?)になる…。

マサオくんのマフラーを返しに、しんのすけはマサオくん宅を訪ねるのだが、しんのすけが上がり込むときにうまいタイミングでマサオくんが席を外している。その度にしんのすけが人形にちょっかいを出し、まさかしんのすけが勝手に家に上がり込んでいるとは知らないマサオくんは、人形が勝手に動いている!と恐怖に陥る…というお話だった。なので、一見、怖い話風に思われたが、蓋を開けてみれば、全くそうではなかった。人形そのものの不気味さは無くもなかったが…。

例えば、「なんだーしんちゃんがやってたのか」と判って安心したあと、二人でしばらく過ごして「じゃあ帰る」と去るしんのすけを玄関まで見送り、部屋に戻ると立っていた人形が座っている…みたいな描写があるかな、と思ったがそういうオチもなし。ただただマサオくんがビビるというだけ。見ている側としては、マサオくんの受難を笑うだけである。かなり小さなちびっこは怖いかもしれないが…。もはや、かつてのような(「呪いのフランス人形だゾ」)、本当に子どもが怯えてしまうようなものは作れなくなっているのかもしれない。夏の(といっても毎回9月に入ってからだが)のホラー特集は、今年はどうなるかなあ。