眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

サンゲリア(79)

ZOMBIE2
監督はルチオ・フルチ
DVDで。

夏のホラー映画まつり絶賛開催中!…のはずが、全然みていない。そんな中、新文芸座(終了)や京都みなみ会館(8/2(土)地獄のフルチ・ナイトhttp://kyoto-minamikaikan.jp/archives/16183)で、ルチオ・フルチ・オールナイトが開催されるときいて、おっ、それ、うちでも出来るじゃん、と思い早速ルチオ・フルチまつりの開催が決定。愉しくなったので、わくわく状態で始めてみたが、1本目の「サンゲリア」だけで寝てしまいました。調子が良ければ、このあと「ビヨンド」「地獄の門」「墓地裏の家」「サ・リッパー」と続く予定ですが、さてどうなるか。

久々にみたような、そうでもないような。暇な時、ついついYOUTUBEで断片的にみてしまうせいだろう。再見して思うのは、撮り方が古い、という感じだろうか。被写体をとらえて、そこからさらに、ぐっとカメラが寄る、という撮り方が多く、これはマカロニ映画っぽいようにも感じるな。アメリカのこの時期のホラーとかアクションとかでは、こんな少々くどい撮り方はあまりされていないように思うのだが、どうだろう。イタリア映画のくせか。香港のカンフー映画でも、極端で急激なズームアップが多かったけれど。でもクライマックスで、アル・クライヴァーが窓から入って来るゾンビにライフルの銃口を向ける場面では、銃身の動きに合わせてカメラが動くショットがあり、ここがちょっとかっこいいんですよ。くどさから、そういう瞬間がうまれたりもするから、撮り方について、どうこういうのも、どうもくだらないですね。

ホラー映画ではありますけれども、何度もみているせいで恐怖感はほとんどもう感じられず、のんびりとリゾート気分で楽しんでしまいますが、本当にいい映画ですな。映画としてゆるゆるなのは、誰もが認めることだと思いますが、食後の茶碗を洗いながらでもみられる気楽さというか、冷房の効いた部屋で冷たいビールなど飲みながら、ぼうっとしつつみられる気軽さというか、そういう粗末な扱いをしてしまいがちなくらい、ある意味で軽い映画なんですけれども、そこまでのことをしても、それに耐えられるというか、容易に包み込んでくれるというか、そういうことが出来るのが、この映画の強さだと思うんですよ。芯というか骨が太いんでしょうな。

この映画は女優さんがきれいでよいですよね。アウレッタ・ゲイ(スーザン役)は他にろくに出演作品がないようですが、他でもみたかったなあ。↓

オルガ・カルラトスも美人ですが、看護婦役のステファニア・ダマリオ共々、ルネ・カルドナjrの「大竜巻」に出ていたとは知りませんでした。乗客のひとりだったんでしょうね。まあ確認する気はないですが。簡単にみる方法もないですしね。と思ったら予告は簡単に出て来ました。オルガは乗客で妊婦、ステファニアはCAでしょうか?

さがせば全編みることも出来るのかな…。そんな気はまったくないけれど。

あと、今回見直して思ったのは、ティサ・ファロ―について。ちょっと線が細くて病的な感じがあって、あまり好きではなかったのですが、女性の好みのタイプが何周もめぐっているうちに、スポッとはまる瞬間にきたようで、なかなかいいじゃないかと。意外とスタイルもよさげ。↓これは「狼は天使の匂い」だから21歳くらいかな。かわいい。でも全然記憶にないな。残念なのは、80年(81年?)でキャリアが終わっていることですね。本人が女優業にあまり乗り気でなかったのかもしれないし、まともな映画に出られないという不満もあったのかもしれないですが、それでも続けてほしかったと、遅すぎるラブコールを送りたいところです。その後、タクシードライバーになって事故で片目を失ったという噂もありますね。IMDbには、2004年にヴァーモントで看護婦をやっている、と記載されておりますが、今はどうしているんだろう。ご健在なのでしょうか。

そして「サンゲリア」の予告編。