眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「サランドラ」(4Kリストア)がブルーレイ化

発売は2018年2月9日。
通常版と特典たっぷりのパーフェクト・コレクションの2種類での発売。

オリジナル予告編

製作されたのは1977年。それから7年後、ようやく日本公開された伝説の一本。「The hills have eyes」という原題を「サランドラ」とした超訳にしたのはまだしも、劇中に登場もしないジョギリという凶器をでっちあげ、「全米38州で上映禁止」などと大法螺を拭きまくったあげく、宣伝と内容のあまりの落差に、世間からの大批判を浴びたことが伝説。おそるべし東宝東和。この作品が、仕掛けてヒットさせることが出来た最後の恐怖映画らしいが、それでもまだ「カランバ」があり、「西太后」をヒットさせるのだ。特に「西太后」は、二部作を編集して一本にし、おどろおどろしい面を強調させるという、超訳もかくやのやりかたでヒットに結び付けているからますます恐ろしい。因みに「西太后」の読み方は、「せいたいこう」が一般的であったのを、響きがよいからと「せいたいごう」と読ませた結果、現在は「せいたいごう」の方が知名度が上がってしまった。確かに「せいたいこう」と打ち込むとすぐに「西太后」と出るが、「せいたいごう」では表示されませんな。

ずっと塩漬けにされていた作品で「残虐のはらわた」や「悪魔の丘」といったタイトルで公開予定には上がっていたが、なかなか公開されなかったのである。桂三枝司会のホラー映画特番でも「悪魔の丘」のタイトルで紹介されていたのを覚えている。もしも本国と同じ時代に日本でも公開されていたら、ここまで悪く言われることもなかったのでは…。というか、こんな豪華仕様で発売して、ちゃんと売れるのですか?と聞きたいところ。発売元の是空は、勝算ありとみたのだろうか。まあ、この時代のホラー映画ならこれくらい売れる、というのが把握出来ているのだろうね。一定数の馴染みの顧客向けに発売しているということなのか。逆に商売しやすいのかもしれないですな。