眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

2011-01-01から1年間の記事一覧

セクター7

『グエムル』+『ザ・グリード』?『マトリックス』とか『エイリアン』も感じられますが。日本公開される韓国映画は、重量級の作品が多くて驚かされるけれど、こういう娯楽映画にもそれなりの予算を割いているところが凄い。しかも、アン・ソンギみたいな大…

日本公開が気になる香港映画4本

実際には中国映画という扱いになるのかもしれないが、スピリットはどれも香港電影だろう、という4作品。トニー・レオン主演、ウォン・カーウァイ監督ですってよ!『一代宗師』 トニーが演じるのはイップ・マンらしい。 同じくトニー、そしてラウ・チンワン…

復讐捜査線 感想

監督はマーティン・キャンベル。オリジナルはイギリスのテレビドラマ。近々スティングレイからDVD化される予定の『刑事ロニー・クレイブン』がそれ。ドラマ版の監督だったマーティン・キャンベルが再び登板してのリメイク。話題となるのは久々のメル・ギ…

この愛のために撃て 感想

監督はフレッド・カヴァイエ。2010年のフランス映画。前作の『すべて彼女のために』は未見で、そのリメイクが9月に日本でも公開される。そっちはポール・ハギスが監督でラッセル・クロウ主演。しかし『この愛のために撃て』を見てみると、ハギスに撮らせず…

まほう少女トメ(1)/作・武内優樹 画・おおひなたごう(エンターブレイン)

作・武内優樹とあっても、こちらからすればとりあえず、おおひなたごうの新刊である。月刊コミックビームでの連載を知らない者からすれば、当然いつものギャグ漫画を期待して読み始めるだろう。が、それが『鬼女の復讐』の冒頭ですぐに大きな間違いであると…

タイのテレビCM 『silence of love』

Thai Life InsuranceのテレビCM。 この保険会社のCMは、他のどれも強烈に涙を誘うものばかり。ここまで来ると凶悪と言ってもいいかもしれない。しかしこれらのCMを見て思うのは、日本とタイの国民性の違い、死生観の違いだろう。病気で、事故で、色ん…

幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形 感想

監督は山本迪夫。1970年夏興行用の低予算作品。同時上映の『悪魔が呼んでいる』も実はスタッフは同じ。本来1本分の予算を二等分して2本製作したという。『悪魔−』は一度もソフト化されたことがないようで、私は未見。酒井和歌子主演でこれもなかなか面白そ…

イブとラブ/かるま龍狼(竹書房)

新刊としては『よなよな』以来か?竹書房だと『はだかな』以来になるのか。ギャグ度は『はだかな』の方が高くて、あっちは普通にバカバカしくて笑えたのだが、今回はそれほど笑いの要素は強くない。といっても、ほのぼのと愉しめる内容になっているのは結構…

怪談新耳袋 『姿見』

確か劇場版の中の一編で、タイで公開されたときには映画館が絶叫に包まれたという噂。本当に心臓に悪い作品なので鑑賞の際には注意していただきたい。 以下ネタばれ 振り返るとそこに殺人鬼が!というのはホラー演出としては常套だと思うのだが、この短編が…

冒険活劇/上海エクスプレス

ディック・ウェイとユン・ピョウの対決には猛烈に燃えた。かっこいい、というか、ここまで来ると美しい、とさえ思える。香港映画の体技の凄さは勿論のこと、どれだけスピーディーに見えるかを考え抜かれた編集の妙によって、さらに映画は高みへと登る。とに…

月館の殺人(佐々木倫子・綾辻行人/小学館)

2005年刊行。6年前の作品になる。一見能天気なコメディの中に「謎と論理的解決」という展開を忍ばせる佐々木と、新本格の雄である綾辻の組み合わせ。双方を知る人にとっては「一体どんな漫画になるのか」と強い期待を持たせるに充分な企画。期待していながら…

恐竜・怪鳥の伝説

東映がYOUTUBEに東映特撮チャンネルを開設。無料で、公式に映画を愉しめる時代がやってくるとは!それもまさか東映が、邦画メジャーの先陣を切ることになろうとは!一体誰が想像出来ただろう。ということでやはり大好きなこの映画を。他にも『怪竜大決戦』と…

もう一度見たい映画 その2

『マイ・ボディガード』(1980)デンゼル・ワシントンの同名タイトルの映画もあるが(あれは素直に『燃える男』か『マン・オン・ファイヤー』で良かったんじゃないのか)こちらは1980年の小粒な青春映画。気弱な少年にクリス・メイクピース、不良グループのリー…

コクリコ坂から

アポロシネマ8にて。監督は宮崎吾郎。企画・脚本は父親の宮崎駿。どうやら想像していたよりも観客動員の延びが良くないようで、それは宮崎吾郎という名前ゆえのものなのか(『ゲド戦記』のせいで)、それともファンタジー要素のない地味な内容だからなのか、…

小松左京死去

阪神大震災後、精神的に参って鬱病を患い、そして今回の東日本大震災…。氏の心にまたしても大きな負担をかけてしまったのではないか。そう思うとやりきれない。ご冥福をお祈りいたします。公開初日にワクワクして出かけたら、前売券を持ってくるのを忘れて大…

ムカデ人間

シネリーブル梅田にて。監督はトム・シックス。不謹慎だ何だと話題(一部で)のホラー映画。どう考えても人間を三人繋げたらすぐ死んじゃうはずなのに、ディーター・ラーザー演じるヨーゼフ・ハイター博士の狂気の願望が実現される恐るべき物語。徐々に狂うの…

歓待

シネヌーヴォXにて。 脚本・監督・編集は深田晃司。下町の印刷所にあれよあれよと言う間に入り込んだ謎の男によって、ある一家が直面する異常事態。簡単なあらすじをなぞると、コメディ以外の何物でもないというものだが、そこに社会派な題材を溶け込ませて…

遊星からの物体X・続編

ノルウェー基地での事件を描くということは、当然前作よりも前の話になる。いわゆるプリクエル。撮影は前作を踏襲しているようで、新作にもかかわらずあの数年後に作られたかのようなルック。ま、実際に劇場なりで見れば違うのかもしれないが、少なくともTOU…

ろぼっ子ビートン

これは懐かしい。監督が大隅正秋だったり、安彦良和が参加していたり、今見るとへえ、という感じ。ネンネンの登場は第24話だったのか。半年過ぎてからとは一種のテコ入れだったのだろうか。しかしこうしてみると、ネンネン、思っていた以上に色っぽい。デザ…

さらば雑司ヶ谷/樋口毅宏(新潮社)

巻末にはたいてい参考文献が載せられるものだが、ここでは著者が影響を受けた作品がざっと並んでいる。映画、マンガ、小説、音楽など、詰まる所、サブカルチャーの色んな断片を集積再構築させました、と自ら宣言しているようなもの。そして、勢いにまかせて…

ゆらめき/あべ静江

今更だけど。 超絶的に美しい。この曲は1977年らしいので当時私は10歳か。まあこの美しさには当然気付いていないねえ(『ドロロンえん魔くん』(よく再放送していた)の雪子姫とか、『ろぼっ子ビートン』のうららちゃんやネンネンあたりにもやもやとした微妙な…

もしダース・ベイダーがハーモニカ奏者だったら

久しぶりに見たけどまだ笑える。 可笑しいなあw

主に泣いてます(4)/東村アキコ(講談社)

『海月姫』は、人間関係がどう結ばれていくのか、また物語がどういう方向へ進むのかが、比較的早い段階で明確に見えたのだが、こっちはさっぱりそれが判らない。シリアスに展開していてもその背後に入るギャグの量が尋常ではなく、話がなかなか進展しない。…

黒川芽以 in 『読売新聞CM 人生案内篇』

これまでにも優柔不断な役はあったけれど、ここまでコメディぽく演じているものは意外とないのでは。このCMを見ながら、たとえばもしも『ホタルノヒカリ』が深夜枠でドラマ化されていたら、黒川芽以が主演という可能性もあったかもしれない…なんていう不毛…

復刻!東映まんがまつり1974年夏

まさにダイレクト!このとき観に行ってる!『マジンガーZ対暗黒大将軍』の衝撃たるや相当なものだったうえに、『五人ライダー対キングダーク』の興奮!が、これらは既にソフト化されており、実は今回のDVD化の目玉になっているのが『フィンガー5の大冒…

もう一度見たい映画 その2

『血に飢えた白い砂浜』 3分もあるこの予告を見ていて思うのは、つまんない映画は予告もつまらん、ということであろうか。ゴールデン洋画劇場の未公開パニック傑作選だかで見た記憶があり、そのあともう一回くらいはローカル放送の深夜枠辺りで見たはずだが…

スカイライン−征服−

監督はグレッグとコリンのストラウス兄弟。『AVP2』の監督でもある。そう聞いて、心からこの映画を愉しみにするという人はどれくらいいたのだろうか。とはいえ、あの予告編を見れば、騙されるのを覚悟してでも観に行こうという気になるもので、全く期待せず…

未だ見ることが叶わずな映画 その1

『ニューヨークの恋人』というタイトルはもう一本、ヒュー・ジャックマンとメグ・ライアンの作品もあるが、勿論そっちではなく。 1981年の(80年暮れ公開)正月映画だったのだが、この年は『レイズ・ザ・タイタニック』とか『ハンター』とか『エクスタミネータ…

30秒で首がほぐれてしなやかになる

わはは。効いた効いた。首柔らかー。普段どんだけ運動もストレッチもしてないかが良く判ったわ。他のも試してみよう。

もう一度見たい映画 その1

ジョージ・ケネディ主演の『狼たちの影』をふと思い出した。 妻子を殺されたコンピューター技師(演:ケネディ。とてもそうは見えないが)が一人でテロリストに復讐する映画。監督はエドワード・ドミトリク。渋いアクション映画だった。『ビッグ・マグナム77』…