眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

映画の感想

「進撃の巨人 エンドオブザワールド」 感想

ネタばれしています。エレンが幼い頃、父(草磲剛)から何かの実験のために注射されそうになるという場面が、冒頭に置かれている。母(緒川たまき)がそれを見つけて叱責するが、父は「上の子にも試したが異常はない」といったことを言う。エレンには兄弟がいた…

「GONINサーガ」 感想

前作で死亡した、大越組・幹部の鶴見辰吾の一人息子が、東出昌大に成長。堅気の暮しをしていたが、運命の歯車は、次第に彼を19年前の因縁に結びつけていく。ネタばれしています。 映画の前半は、人物整理と説明に追われて、汲々としている印象。どこにも、誰…

「世界で一番パパが好き!」 感想

音楽業界の宣伝マンとしてやり手のベン・アフレック。しかし愛する妻(ジェニファー・ロペス)は娘を出産した直後、息を引き取ってしまう。ベンは、長らく連絡も取っていなかった父のもとへ戻り、妻の形見である最愛の娘を育てることを決心するのだが…。決心す…

バイロケーション 感想

再見して、ああそういうことなのか、と今更ながらに納得したりしている。なので、自分で気になったところを整理してみた。前にみたときの感想はこちらに。すべてネタばれ冒頭部に出てくるのは、桐村忍。彼女の心のうち…。「どうしてこんな絵しか描けないんだ…

江戸城大乱 感想

病弱な四代将軍家綱の跡目を継がせるために、酒井忠清(松方弘樹)は、家光の三男・綱重を選ぶ。が江戸への道中、一行は何者かの罠にはめられ、綱重は絶命してしまう。桂昌院(十朱幸代)は、綱重を守れず苦悩する堀田正俊(三浦友和)の協力を得て我が子・綱吉(坂…

「生首情痴事件」  感想

<あらすじ>藤山五郎(演:鶴岡八郎)は、妻・玲子(火鳥こずえ)に譲られた遺産をひとり占めすべく、愛人・有島順子(高月絢子)と共謀。悪徳医師・三田も加わって、玲子を自殺にみせかけて殺害。すべてうまく行ったかに思われたが、玲子の怨念が五郎たちに襲い…

ドーン・オブ・ザ・デッド 感想

夏のホラー映画まつり その5現状では、ディレクターズカット版しか見られないのだろうか。劇場公開版と両方選択出来るようになってほしい。DVDで何か映画でもみようかな、と思った時に、うちのライブラリーから選ばれる確率の高い一本である。めちゃくちゃ…

呪いの館 血を吸う眼 感想

夏のホラー映画祭り その4第1作が「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」、第3作が「血を吸う薔薇」、所謂「血を吸う」3部作の第2作が「呪いの館 血を吸う眼」。子供の頃に悪夢的体験をした藤田みどり。湖畔の別荘に暮らしているが、ボートハウスにあやしげな柩が…

死霊のはらわた(2013) 感想

夏のホラー映画まつり その3テレビ放送の録画なので、R-15指定版でみた。ドラッグ中毒のジェーン・レヴィ。彼女の兄やの友人たちは、ジェーンを山小屋に半ば軟禁状態にして、ドラッグを抜こうとする。が、その小屋の地下に、死者の書が眠っていたのだ…。あん…

血を吸う薔薇 感想

夏のホラー映画まつり その2「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」「呪いの館 血を吸う眼」に続く3部作の3作目。ミステリアスな展開をするのが面白い。黒沢年男演じる主人公が、学校にやってくるや否や、学長は「あなたを次期学長にと考えているんですよ」と言い…

悪魔の墓場 感想

2015年 夏のホラー映画まつり その1映画の作りとしては、非常にぎこちない。あまりスマートな出来栄えとは言えないが、ホラー映画としての魅力は、そんなことで削がれたりはしない。むしろ、そういうぎこちなさのある不器用な作り、安普請であるからこその…

「大いなる勇者」 感想

戦争に嫌気がさしたジェレマイア・ジョンソン(ロバート・レッドフォード)は、俗世間を捨て、山に入る。老狩人に、山で生きるための術を教えられ、一人前の山の男になっていくが…。途中の休憩時間(OPには序曲もある)を挟んで、映画は、がらりと変わる。人との…

ジャガー・ノート 感想

監督はリチャード・レスター。大西洋を航行中のブリタニック号に7個の爆弾が仕掛けられた。爆弾処理チームが解除に向かう。果たして船は、乗客は助かるのだろうか。

「暗闇にベルが鳴る」(1974) 感想

クリスマスの夜。大学の女子寮ではパーティーの真っ最中。そこにかかってくる一本の電話。それは変質者からの卑猥ないたずら電話で、ここ最近頻繁にかかってくるものであった。そしてその夜、変質者は壁を伝って屋根裏に侵入。女子学生たちを手にかけていく……

悪魔の棲む家(1979)

THE AMITYVILLE HORROR 監督は、スチュワート・ローゼンバーグ。ロングアイランド、アミティヴィルの一軒家に引っ越してきたラッツ一家。だがここは、以前、長男による一家惨殺事件が起こった家でもあった。案の定、次第に奇怪な出来事が多発し始め、一家は…

映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015)

監督は、橋本昌和。メキシコ・マダクエルヨバカで収穫されるサボテンからは、大変甘い蜜が取れる。これに目をつけた双葉商事は、野原ひろし35歳を現地に送ると決定。妻と子供二人を連れてメキシコへ旅立った野原一家を待っていたのは、足(根)を生やして動き…

全く覚えていない映画 その4 「避暑地の異常な夜」

昨日の続き。日記を漁ってみると、短いながらも、あらすじと感想をメモしているのをみつけた。それによると、放送は88年5月2日(月)、関西テレビ。1:35〜3:22AMとも書いているから、やはり深夜枠だったんだ。以下、当時の簡単な感想。ネタばれしています。

スリザー

宇宙を放浪するナメクジ型の寄生生物。一つの星に降り立つと、その星の生物に寄生して食い尽くす。全滅させると、次の犠牲者を求めて、また宇宙を彷徨う…。そんな慇懃無礼な奴らが、アメリカの片田舎に降下!どうなる地球!

ルチオ・フルチの幻想殺人

昨夏のホラー映画まつりの一環として、自宅開催した「ルチオ・フルチまつり」だが、「サンゲリア」「ビヨンド」の2作で休止。それではいかんのじゃないかあと思っていた矢先、「幻想殺人」がアマゾンで安売り状態になっているのに遭遇。つい買ってしまった。…

「未知との遭遇 ファイナル・カット版」(BSプレミアム)

前半の、じわじわとUFOとの接近遭遇が描かれていくのは、ミステリアスであり、小出しのサスペンスが大変面白い。その存在を決して公にしない政府側と、だから何が起きているのか判らないにもかかわらず、どんどんはまり込んで行くリチャード・ドレイファスた…

SF/ボディ・スナッチャー

宇宙の彼方から襲来した生命体。人が眠っている間に、豆の莢のような物体からコピーされた偽物を生み出す。コピーが覚醒すれば元の人間はズルリと崩壊して消失。あっという間に街は侵略されていく。生き残るための術はあるのだろうか…。ジャック・フィニイの…

BSプレミアム 「キャット・バルー」 感想

せっかくなので以前書いた記事を再アップ。世間のことを何もしらないような、純粋培養で育ったようなジェーン・フォンダが、利権に絡む問題で父を殺されて、復讐を誓う。汽車で知り合ったお尋ね者二人組、牧場で働く先住民の若者、そして伝説のガンマン。4人…

日曜洋画劇場特別企画 「小さいおうち」 感想

昨年、劇場公開時に書いた文章。 脚本(平松恵美子と共同)・監督は山田洋次。片岡孝太郎の勤める会社はおもちゃのメーカーである。妻の松たか子は、会社のデザイナーである吉岡秀隆と不倫関係となる。そこに黒木華の気持ちも絡む。小さなおうちの中の三人の関…

13日の金曜日(2009年版) 感想

監督/マーカス・ニスペルキャンプにやってきた5人の若者が行方不明となる。そのうちの一人、ホイットニーの兄クレイは、妹の消息を求めて、今も、周辺の聞き込みに当たっていた。住民にも警察にも疎まれつつ、孤独に行動するクレイ。そしてまた、ぼんくらな…

アル・パチーノ劇場 「シー・オブ・ラブ」

フランク(アル・パチーノ)は、勤続20年の刑事生活を、このまま続けていくのか?というミドルクライシスに直面して、精神的に非常に不安定。今は独り身で、元妻は、同僚刑事(リチャード・ジェンキンス)と再婚。なのでその同僚に、何かと嫌みを言い、喧嘩を吹…

BS-TBSで「トラック野郎 男一匹桃次郎」をみる

といっても、後半しか見られなかったが…。息子を助けようと道路に飛び出した浜木綿子が、トラックに轢かれる場面が衝撃的。人形だけど、トラックがぶつかるショットあり。「ジョー・ブラックによろしく」の事故シーン並に驚いた。そのあとスタントマンが宙を…

全く覚えていない映画(3) 「ウーマン・プリズナー」(1985 米)

ビデオタイトルは「暴力天使」。テイタム・オニールとアイリーン・キャラが主演ということ、逃亡しながらのアクション映画だったこと、この2点しか覚えてない。 以下、1986年の日記より。『テイタムとアイリーン。つまらなくても、これを流すということがえ…

黄線地帯 イエローライン (1960 新東宝)

脚本・監督は、石井輝男。偶然が偶然を呼んで、いつの間にか、話しが繋がっていく。ご都合主義であるとか、安易であるとか、言うのは簡単なのだが、ここまで来ると、何か別の、超然としたものが感じられるから不思議である。人の欲望も、境遇も、運命も、言…

激戦 ハート・オブ・ファイト(2013 香港=中国)

激戦 UNBEATABLE監督は、ダンテ・ラム。ダンテ・ラムは派手な銃火器アクションと共に語られることが多い気がするが、その実、誠実なドラマ描写にも抜かりのない監督である。「密告・者」や「ビースト・ストーカー/証人」などの、やるせなさ。しみじみとした…

ジュラシック・パークⅢ(2001 米)

監督はジョー・ジョンストン。ブルーレイで。概して評判が悪い。1に比べてどうだ、とか。と言われると、1はそんなに素晴らしかったか?と思ってしまうのだが、どうなのか。むしろ、科学がもたらす危険について云々というテーマを発展させず、島からの脱出…